【理科】私たち自身について – Ourselves – Year1

イギリス式・アメリカ式共に、ひとつの教科内で、例えば道徳 (moral) やethics (倫理)など 、

その教科を越えた学習をする機会が多々ある様に感じます。

  

複数の民族が、同じ教室で学ぶ機会が多いインターナショナルスクールを想像すれば当然のことかもしれませんが、

例えば、Year1の今回のユニットでは、クラスメイトとの肌の色、髪の色について「共通するところ」「違う所」をチャートにまとめたりしています。

お友達との「違い」を、客観的に観察することも、科学的知見で物事を考える下地になっていくという所でしょうか。

  

Ourselves(私たち自身について)

子供達が遊ぶイラストや写真を見せて、「共通しているところ」「違うところ」を探しました。

   

We are similar, we are different.(私たちは似ていて、私たちは違う)

セサミストリート!

こちらの動画は小さい子向けなので、英語初心者の方でも見聞きしやすいと思います。

動画内では、私たちに共通していること、異なることを、子供でも分かるような語り口で読み聞かせしてくれています。

Sesame Street: We’re Different, We’re the Same | Read Along Series

   

こちらの動画も基本的に同じような事を教えてくれていますが、

Colour, Hair, Height, Build, Nose, Growth, Eyes, Face, Age、こう言ったものが、

「皆、違うよね?」と言う「前提」と「事実」に基づき、子供達を教育しています。

Similarity and Differences | Educational Videos For Kids

  

日本では、「差別用語になる可能性がある」と、肌色を、ペールオレンジと呼ぶようになったり、

障害や病気を含め皆と違う事(特に外見)は「言ってはいけない」とタブー視され、触れないようにしていることを、

「違うのは事実。でも皆が違って当たり前。」

と指導している点は全く逆で、

その教育の違いに、文化や歴史的背景、国民性を感じます。

 

英語学習は学問としてだけではなく、こう言ったそれぞれの国の背景をしっかり捉えることが、コミュニュケーションにおいて非常に大切だと常々感じています。

   

We are similar in lots of ways.(私たちは多くの点で似ています。)

We can see how we are similar and different.(私たちがどのように似ていて、異なっているかを見ることができます。)

   

Our bodies(私たちの体)

ボディーパーツは英会話教室などでも、比較的早い段階で導入する名詞だと思います。

が、以下の動画は、もう少し踏み込んでいます。

例えば「手のひら」や「まぶた」、「鼻のあな」など、英語では何と言うでしょうか?^^

Body Parts Vocabulary

   

私たち日本人には少し混乱しやすい単語で、 “hip” と “bottom” と言う単語があります。

どちらもお尻周辺を表してはいますが、

   

hip は、ウエストから下に出っ張る部分、腰骨周辺の外に出っ張ってるところになります。

実際の会話では、”If I have hips…”

「私、もしくびれていればさ…」の様に使います^^

  

bottomが、私たちの感覚で言う、いわゆる「お尻」ですね。 

  

この記事にある様に、お尻は複数形になります。

いつ、誰が、どこで使っても問題ないフォーマルな言い方では、

buttocks(方尻はbuttock) と言いますが、

普段の日常会話では、bottom, bum (両尻) で問題ありません。

   

“Put your bottom away!” (お尻をしまいなさい!)

子育てには、とっても使えるフレーズですね!(笑)

  

Five senses(五感)

1~2年生だと、母国語の日本語ベースでも「感覚ってどういうこと?」と疑問に思う、子供の興味を引き出せる学習項目です。

「五感」を学習する前に、私たちの持つ「感覚」について、少しお話してあげると良いかもしれません。

   

Our senses help us know what is around us.(私たちの感覚は、私たちの周りに何があるかを知るのに役立ちます。)

   

Five senses(五感)について見ていきましょう。

The Five Senses | The Dr. Binocs Show | Educational Videos For Kids

   

五感を試す実験(ゲーム)として、Pin the tail on the horse (後述)や、

中身が見えない様に、紙袋に小物を入れ、

「触って」

当てるゲームなどは、低学年ではとっても盛り上がります。


Pin the Tail on the Horse Game Set by Fun Express [並行輸入品]

この、Pin The Tail on the Donkey Games は、目隠しをしたまま、尾の無いロバや馬などのお尻に、尾っぽをつけたピンを指し、誰が正確に尾っぽを刺せるかを競う、

日本で言う、スイカ割りの様なゲームです。

英語圏ではとっても人気のあるパーティーゲームです。
Hokie Pin The Tail On The Horse ゲーム 女の子/子供用 誕生日パーティー デコレーション 馬をテーマにした誕生日パーティー用品 大きな馬のポスター 30枚

 

英語サイトですが、ゲームの手順はこちらを参考にしてみてくださいね。

   

コロナ下ではちょっと難しいかもしれませんが、ホームパーティや英会話教室でのイベント等、ピニャータ同様、とっても盛り上がります^^

 

そして、盛り上がるだけではなく、子供達に、人間の持つ “sense”(感覚)についても、気づいてもらえれば良いと思います。

   

まとめ

このユニットでは、容姿や五感、私たち自身の事を客観的に見る学習をしました。

   

ちなみに、冒頭で挙げた「倫理」と「道徳」の違いについて、

子供に質問されたときに、分かりやすく答えられるように、以下のサイトを読ませていただきました。

「倫理」・・・「生きていく上で、人として守るべき道」

「道徳」・・・「善悪をわきめるために、守るべき規範」

WURKより引用

どちらも「人として、大切にしなくちゃいけないこと」だけれど、

倫理は「皆が守った方がうまくいくね!」ということ、

道徳は「良いことと悪いことをちゃんと知って、良いことをして生きていこうね!」ということ

と話をしました。倫理も道徳の違いがどうかという事よりも、「みんなが学んだ方が良い大切なことだよ」というのが分かってもらえれば、それで良いのかなと思います。