マレーシア移住を決めた理由と、わたしと家族のおはなし

こんにちは。2児の母、Sachiです。
このページでは、私と家族のこと、そして
どうしてマレーシアに移住をすることになったのかを、少しだけご紹介します。
日々の学びや暮らしの記録はブログ本文で綴っていますが、
ここでは、私たち家族の背景や価値観について、少しだけお話しできたらと思っています。
子どもたちとの学びが、私の原点
私は20代の頃、オーストラリアで1年程暮らした経験がありますが、
世界中の人たちと英語でつながる楽しさを知ったのは、その頃でした。
その後、結婚・出産を経て、それまでとはまったく違う道へ進み、
児童英会話講師として、自分の子どもも含め、たくさんのご家庭と関わるようになりました。
西マレーシア時代は、留学生の学習支援やガーディアン、ホリデー預かりなどを通じて、また、今でも教育業界の裏方として、運営サポートに携わりながら、多くの子どもたちの成長に触れる日々を過ごしています。
このブログに出てくる人たち(私の家族)
😎 長男U:のんびりマイペースな理系くん。英語が話せず編入したのはYear5、10歳の時。今はYear10、15歳。
😊 次男K:自由人、文系。哲学や心理学にはまっています。Year2/3で編入、今は反抗期がやや落ち着きはじめたYear7、12歳。
😁 パパ:我が家の三男。家族のだれよりも子供らしい大人。
😋 私、母:ずっと子供たちの学習サポートに伴走してきましたが、
今は、自分自身のために、子供と「一緒に」新しいことを学んでいます。
私たちは、日本のどこにでもいるような普通の家族です。
だからこそ、同じように悩みながらも、はじめの一歩を踏み出したい(踏み出した)ご家庭に、
寄り添うことが出来たら嬉しく思います。
移住は「教育のためだけ」じゃなかった
実は、私たちは昔から海外移住を考えていたわけではありませんでした。
当時の生活にはとても満足していて、海外移住なんて想定外。
それが大きく変わったのは、パパが癌を患い、長期入院治療を経験したことがきっかけでした。
「収入よりも、心のゆとりや生きている実感がほしい」
パパがそんなふうに思うようになっていた頃、結婚10周年を迎えた記念に、
家族でフィリピン・セブ島に旅行(+2週間の母子留学)に行きました。
そこで、長男がポツリとこぼしたひと言。
「もっとここにいたい」
あの一言が、私たちの背中を強く押してくれたのだと思います。
「将来を考えても、海外での学びはきっとプラスになる」
とも思いました。
つまり、教育のことも考えたけれど、そのためだけの移住ではなく、
家族の時間や、生き方そのものを見直したいという思いが、私たちの移住の出発点だったのです。
※このときの詳しい経緯はこちらにまとめています → 🔗 移住を決めた理由
わが家の移住ヒストリー(2020~2025)
2020年から始まった、息子たちのインター編入、そして、2021年からのマレーシア移住。
その流れを、時系列で簡単にご紹介します。
2020年:移住準備とコロナによる足止め
【1月】
マレーシアへ学校視察・編入試験・合格。入学手続き完了。
長男Uは英語補習クラス、次男Kはメインストリームに決定。
【3月】
コロナによるロックダウンで、マレーシア入国不可に。
持ち家はすでに引き払っていたため、家族4人で住まい探しに途方に暮れる。
【4月】
入学。編入先のマレーシアのインター校でリモート学習スタート。
アカデミック・イングリッシュに苦戦する日々。
【6月】
ホテルやマンスリーマンションを転々としながらも、
長期戦を覚悟し日本で賃貸アパート(仮)を契約。
次男Kは日本の学校+インターのWスクール体制へ。
2021年:ようやくマレーシアへ!
【1月】
長男UはYear6でメインストリーム+放課後英語補習に。
次男KはYear3へ進級。完全にインターのリモート学習に移行。
【夏】
1年以上続いたリモート授業で、長男Uのモチベーション低下。
校長先生、primaryの主任と面談し、あと1termだけ頑張ることを決める。
【9月】
突然の入国許可!ついに!マレーシア入国!(パパは仕事を決めてから合流予定)
私たち母子は2週間の隔離後、念願のマレーシア生活スタート!
【10月】
新居へ引っ越すも、マレーシア国内のロックダウン続行。
学校に通えず、Uのメンタルがやや不安定に。
2022年:はじめての通学!学校は「楽しい!」
【1月】
対面授業ついに再開! 入学から約2年越しの夢が叶う。
U&K:「学校が楽しい!」
【4月】
Uが英語の壁に再び直面し、日本が恋しくなる。
タームホリデーはペナンで2週間の滞在+フリースクール体験。
【6月】
コロナ収束、日本との往来が可能に。
パパもマレーシアに短期滞在。
日本人留学生の増加とともに、ホリデー預かり・ガーディアン支援スタート。
【11月】
長男U(Year7)、次男K(Year4)を無事修了。マレーシア生活にもすっかり慣れる。
年末に日本へ一時帰国。
2023年:子どもたちの飛躍とサラワクへの転機
【1月】
長男U(Year8)は英語が急成長。生徒会のメンバーに。
次男K(Year5)はプリフェクトに。
【3月】
週末に自宅で「寺子屋」をすることに。
子供たちが連れてくる留学生の「英語基礎」や「テスト対策」を中心に一緒に学習。
【9月】
今後の教育環境を見直し、転校検討。サラワク州・クチンを視察し受験。
【12月】
クチンへ引っ越し。マレーシア生活「第二章」がスタート。
2024年:試行錯誤と大きな気づきの年
母の仕事が最も忙しかった1年。
子供との時間が減って、すれ違うこともあり
「何のためにここにいるのか?」を深く考えた1年間でした。
改めて「子育ての軸」を見つめ直しました。
2025年:初心に立ち返って、再出発
「どんな子育てがしたいか」がクリアになり、
初心に戻ってブログを再開することにしました。
今の暮らしを大切に、また新たな一歩を踏み出しています。
サラワクに来てから、子育て観が変わった話
2023年末、西マレーシア・ペラ州から、東マレーシア・サラワク州クチンへ転居しました。
自然に囲まれた暮らしの中で、現地の人たちと交流しながら過ごす毎日。
この環境が、子どもたちの世界観だけでなく、私の子育て観そのものを変えてくれました。
これまで頑張ってきた「学力」や「英語力」ももちろん大切だけれど、
でもそれ以上に、
・人とのつながり
・経験から学ぶ力
・多様な視点を持ち、自分の考えをしっかり発信できる力
そういった「生きる力」をどう育み伸ばし、高めていくか。
それらを私の子育ての軸として、大切にしたいと改めて思うようになりました。
また、マレーシア生活も4年目となり、
「日本のすばらしさ」も、改めて感じています。
「日本人として、日本の為に何が出来るのか」
「どんな価値を届けられるのか?」
これらをどんな行動につなげていけるのか?
子どもたちと自然に、そして頻繁に話し合うようになっています。
最後に:ここまで読んでくださった皆さんへ
我が家は、特別な家庭でも、特別な力があったわけでもありません。
ただ少しだけ思い切った選択をして、行動をしただけだと思っています。
この記事が、これから海外教育や親子(母子・父子)留学、
移住を考えている皆さんの参考になれば嬉しいです。
どうぞ、ブログものんびり読んでいってくださいね。
※私もとってものんびり、気ままに綴っています。
2025年5月 Sachi