我が家の場合は、子供たちがインターに編入をしたのが2020年のコロナ真っ只中。
目の前で国境が閉ざされたタイミングだったので、入学してから1年半以上、日本の自宅からオンライン授業を受けていました。すぐ側で子供たちの授業を聞くことが出来たため、私も、子供たちがどんな授業を受けているのかを実際に見ることが出来ました。
母国語がある程度完成していた長男(当時小5)と、母国語がまだ発展途上だった次男(当時小2)に、それぞれ異なる方法でサポートをしていましたが、最初の1年、どんなことに取り組んで、どんな結果に結びついたのか、我が家の子供たちのケースを記録に残します。
参考までに、編入当時の子供たちの語学力は
◆次男(小2):長男同様、聞き取りはある程度できる。会話力はゼロ。
今回のお伝えしたい事のポイントを2つ、結論から先に書きますね。
なによりも英語力の底上げを強化すべし!
「わからない」は子供のモチベーションを下げ、間違いなく、自己肯定感を下げてしまいます。そう考え、我が家は、お友達や先生とのコミュニュケーションの為の英語力(会話力)の強化を最優先しました。
「強みのある教科」から子供の心を引き上げる!
長男(当時小5)も次男(当時小2)も、こちらに関しては全く同じ方法で、「得意なことを最優先するやり方」で、精神的なサポートを第一に心がけました。
結果的に、2人共、学習面に関して言えばやる気を落とさず、最初の1年間を無事に乗り切ることが出来たのではと思います。
子供のサポートは、心の面、身体の面、勉強面、人間関係など多岐にわたりますが、
今回は、我が家が最初の1年で取り組んだ「家庭学習の内容」を中心に、その効果(Befor / After)を書いていきます。
また、ここで例として出す学習教科に関しては、メインストリームとなる英数理を含め、英会話力の強化と得意教科を活かした英単語学習の2つの軸を中心に、効果のあった家庭学習方法・実際の家庭学習の様子を書いていこうと思います。
これから、マレーシアのインターへ編入を考えられているご家庭へ、我が家の子供たちの経験が、これから頑張るお子さんのメンタル・学習サポートの参考になりますように!
家庭学習の内容(使用した学習教材)
長男(小5)
【英語】
◆本読み:デジタル図書館Epicを利用。読みやすいレベルの「絵本」を1年で600~700冊程
◆1日25分のオンライン英会話3~4コマ(土日は増コマ)
→口の筋肉を動かす、会話の瞬発力、英語の「感覚」をつけるため。
※我が家はコスパ重視の「ネイティブキャンプ」と、こちらのリクエストに柔軟に対応してくれた「 ハッチリンクジュニア 」
の2本立てで、最初の1~2年間頑張りました。
◆英語補助教材
①KUMON Reading

ビギナーの時点でこの教材が良かったのは、基本的に穴埋め問題だからというところ。本人も回答しやすいし、親も採点しやすいのです。問題を解くためには文章を読むことになるので、読解力は上がったと思います。
KUMON ReadingはGrade3~6を、特に5・6はコピーをして2~3週ずつやったと思います。
②SPECTRUMシリーズ

アメリカ式ではあるのですが、KUMONの後に、さらに長文読解の負荷をかけるために利用しました。記述式も短文回答程度なので、初期のころは使いやすいと思います。Amazonなどでも比較的容易に、教科・学年問わず入手しやすかったです。(日本のインター生でもこちらを使われる方が多いとか)
息子はKUMONの後に、SUPECTRUM Reading Grade5~6をやりました。
※余力があれば、こちらのScienceは英語力と同時にサイエンスの知識が深まるのでお勧め。MathはCambridgeの子たちはこちら不要だと思います。
【数学】
◆「単語の意味確認」と「文章題の解釈(訳)」中心 →日本の算数は先取り学習で内容的に理解できている状態だった為、家庭では「単語の意味」と「答え方」の確認をし、実際に教科書や、授業中に出された問題を解くことで授業についていけました。(数学は、学年が上がれば上がるほど、日本で学習してきた子たちには有利になると思います)
【理科】
◆教科書の読み込み(これが大事です!Year10の今もこのスタイルは変えていません)
※息子たちがどの教科書を使ったかは、こちらの記事に書いています。
①Peekaboo Kidz
授業で視聴したり、おうちで見てね~と先生がリンクを送ってくれたり、我が家は大変お世話になりました。
②CrashCourse
内容的にはprimary高学年~secondary、教科によってはIGCSEまでカバーしてくれている長いお付き合いが出来るチャンネルです。
次男(小2)
正直な所、本当に0状態だったため、何から手を付けていいのか分かりませんでしたが、1回1回の学校の授業を「一緒に」「楽しく」復習することを心がけました。
【英語】
◆本読み:デジタル図書館Epicを利用。読みやすいレベルの「絵本」を1年で1000冊程。

次男のEpicアカウント(3つ存在している)の1つの実際の画面です。
もう何年も開いていませんでしたが、まだ残っていました!読書数に応じてバッジがもらえたり、保護者が子どもに本を選んで送ったり!音声読み上げの本、カラフルでモダンな本がたくさん!ネイティブ小学生までが対象レベルとのことですが、英語の本が好きになる、読書の入り口にとってもよかったです。
1日1冊無料でも読めましたが、我が家は1年程サブスクをしました。
◆オーディブル(Harry Potter や、The Magic Tree Houseなどを毎晩聞き流し。)
→物語を聞きながら眠りにつく子にぴったり!
◆1日25分のオンライン英会話1コマ(土日は増コマ)
→口の筋肉を動かす、会話の瞬発力、英語の「感覚」をつけるため ※優しいお気に入りの先生しか本人のやる気が出ず、次男は「 ハッチリンクジュニア 」一本!でした。
◆Brain Quest Workbook / Scholastic GRADE Workbook
→次男は日本にいた当時コストコで購入したこの2つのワークブックとの相性がよく、Brain Questに関してはGrade6になるまで買い揃え、取り組みました。

春休み半分経過。
— mama@🇲🇾子供達の成長・学習記録 (@mama90908374) April 11, 2021
弟→1学期読解が弱かったので、reading comprehensionに特化して、1日20ページペース。要領良く解くようになってきたかな?
※📷scholasticのこのワークブックは楽しい仕掛けがたくさんでお気に入り。兄が使っていたbrain questより子供のわくわくを上手く利用できる気がする pic.twitter.com/VXUWQgAoAL
【算数】
◆教科書と授業、授業で使ったプリントの復習のみ
→低学年なので、家庭支援は本人の分からない単元のみで、あとは「授業をしっかり聞く姿勢」「分からないことを先生に聞く勇気」が大事だと思います。
【理科】
◆動画を繰り返し視聴(長男と一緒に)
→この辺りが下の子のメリットで、上の子の学習動画が自動的に「見えて」「聞こえてくる」から、いつの間にか感覚的に覚えてくれていました。長男の動画+次男が特にお世話になった動画サイトは、この2つ。
①Kids Academy
Pre-KからYear3くらいまでの子を対象とした教育チャンネルです。
②makemegenius
primaryカリュキュラムはこちらのプログラムで学習範囲をしっかり学べると思います。
その他、テスト前は、学校で出された復習用のまとめプリントをコピーして1~2周やっていました。
ご兄弟のいる方は思い当たる節があるかもしれませんが、上の子が苦労している姿を見て下は学んだりもするので、スタートダッシュに関して言えば、下の子にはそれほど手がかからなかったかもしれません。(スタートダッシュだけは・・・)
2.得意教科で英単語を増やしながら、得意教科の引き上げ
苦手を補うよりも、得意を伸ばすメリットを感じた1年目
子供の学習サポートをしていると、どうしても「苦手科目の克服」に目が行ってしまいがちですが、我が家では、できるだけ子どもの得意分野を活かして英語力を引き上げることに注力しました。その理由は、得意な分野なら自信を持って学習を進められるため、ポジティブな学習環境を自分で作っていけると思ったから です。
最初の1年でどんな変化があったか、長男、次男に分けて簡単に書いてみます。
◆長男(小5):理系・男子脳
→科学館などの施設に連れて行って、好きな分野を自己認識できる環境を作った。
→自己認識と共に、学習面も本人が得意な理数教科を「一緒に」復習が中心。
→問題を「解けたこと・書けたこと・言えたこと・覚えたこと」を褒めまくる。
→テストの結果や授業中の発言が伴ってくると、すげぇ!とクラスで一目おかれる。
→単純男子、めっちゃ向上心が上がる。
ここまでがYear5終了時点。参考までに、その後の様子は、
→さらに頑張る。自らテストの点に拘るようになる。(Year7~)
→今は自分が理数に強い・向いている・自分ってすごい?な思い込み状態をキープ(笑)
現在Year10ですが、自分はこの教科が得意で誰にも負けたくないという「こだわり」が強い理数に関しては、自学自習で問題なしの様子です。
◆次男(小2):文型・女子脳
→大好きな本読みをとにかく支援。
※お金に糸目をつけず、読む読まない関わらず、欲しがる本は、全て買いました。家の中に自然な図書館環境を作ることを心がけました。
ここまでがYear2終了時点。参考までにその後の様子は、
→ゼロスタートの作文は、授業で徐々に力をつけ、ハイスコアをもらうことが増えた(Year4後~)
→本人は「書くこと」に自信をつけ、自分で得点の揚げ方を研究
※Year4時点で、採点の仕方を先生に聞き自分でチェックしていたことには母もびっくり!
→模範エッセイとしてクラスで紹介されることが増えた(Year5)
→転校先の学校のprimaryライティングコンペティションで1位を獲得!(Year6)
→自分はライティングに強い・自分ってすごい?な思い込み状態になる。
現在Year7ですが、あまりにもライティングに関する天狗感が強いので、世界を見ていろいろ感じ、学んでもらうために、校外のライティングコンペティションに応募したところです。世界を見て、謙虚に学び、彼の「良さ」が更に向上してほしいと心から願っています。
まとめ
海外生活において、「わからない」 という状況が子どもにとって大きなストレスになることを目の当たりにして、実際に学校に通うようになっても、学校の授業がわからなかったり、友達との会話が理解できないと、モチベーションの低下や自己肯定感の喪失につながることを痛感しました。
日本からマレーシアのインターナショナルスクールに入るということは、子どもたちの学習環境を大きく変えることになります。特に言語の壁は、子どもの学習意欲や自己肯定感に大きく影響を与えるので、家庭学習のアプローチが大切になると思いました
留学1年目は、環境に慣れるだけでも大変な時期ですが、「英会話力の底上げ」 と 「得意な分野を活かした学習」 の2つのアプローチが非常に効果的でした。特に、英語を「学習」としてではなく、「生活の一部」として取り入れることで、子どもたちは自然に英語に馴染んでいきます。
次は、長男がSecondaryに上がってから(実際に対面学習がスタートしてから)の家庭学習の内容、時間割、教材のレビューや学習の進捗について書きたいと思います。
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