前回の日本とケンブリッジ式:小学校で学ぶ「理科」のカリキュラム比較記事の続編ですが、今回はCambridge Primary Scienceのカリュキュラムをもう少し深堀していきます。
公式サイトによるとPrimary(Year1~Year6)のカリキュラムは、以下の6つの主要な分野に分かれています。
1. Biology(生物学)
2.Chemistry(化学)
3. Physics(物理学)
4. Earth and Space(地球と宇宙)
5. Thinking and Working Scientifically(科学的思考と実験)
6. Science in Context(科学の応用)
出典:ケンブリッジ公式サイトより
このカリキュラムをより効果的に学ぶために、公式サイトでは、教師向けのガイドや授業計画(スキーム・オブ・ワーク)などのリソースが提供されています。
公式テキスト:各出版社の特徴
我が家の息子たちはCambridge University Press(初版と改訂版)とMarshall Cavendish Educationのテキストを経験していますが、その他ネット検索で比較した情報も併せて、その違いを簡単に載せておきます。
公式テキストは以下の4つの出版社から提供されています。
それぞれの教材には特徴があるので、指導方法や学習者のニーズに応じて学校で決定しているようです。
1.Collins International Primary Science
探究ベースの学習(Inquiry-Based Learning) を採用し、アクティブラーニングを重視しているようです。実験や観察を重視した学習に適しているとのこと。
2.Hodder Education – Cambridge Primary Science
マスタリーアプローチ(Mastery Approach) を採用し、理解を深めながら学習を進めています。各単元ごとに明確な課題やアクティビティが設定されていて、段階的な学習が可能。論理的思考力を強化したい学習者向けの教材とのこと。
3.Cambridge University Press – Cambridge Primary Science
科学的探究(Scientific Inquiry) を重視し、実験計画・予測・結果分析を学びます。学習者が 科学者のように考えられる力 を育成することを目的としているので、科学的思考力や実験スキルを伸ばしたい学習者向け の教材。実験やデータ分析を多く取り入れ、実践的な学習を促しています。
4.Marshall Cavendish Education – Cambridge Primary Science
英語を母国語としない学習者向け に特別に設計された教材。実生活に関連した事例やハンズオン・アクティビティを多く含み、日常生活との結びつきを重視。英語が第二言語の生徒にも学びやすい構成 になっているとのこと。
おうち英語や補助教材としてこれらのテキストを使う場合は、
●学習の定着をしっかりしたいなら → Hodder Education
●科学的思考力や実験スキルを伸ばしたいなら → Cambridge University Press
●比較的易しく、実生活と結びつけた学びを求めるなら → Marshall Cavendish Education
など、目的に応じて選ばれると良いと思います。
我が家の息子たちが実際に使ったテキスト
前置きになりますが、我が家の話をしますと、
長男がケンブリッジ式のインターに編入したのが小学5年生になる年。
普通の公立小に通い、子供英会話教室で週に1回学習をしている程度の英語力だったので、学年相当の教科書にはかなり抵抗感を示していました。
「本人の自己肯定感を下げないこと」
が何より大切だと思っていたので、
①勉強についていけない
②英語が話せない(お友達との会話✖)
のコンプレックスになるであろう部分を「最短で」なんとかしようと、徹底的にサポートをしました。(詳しくは別記事で)
教科書に関しては、学校で使用していたCambridge University Pressの改訂版ではなく、恐らく世界で一番優しいケンブリッジ式の教科書Cambridge University Pressの初版を、Year1からYear6まで全て買い揃え、遡り学習を最初の半年で終わらせました。
Amazonやたまにメルカリなどで見かけますが、公式サイトではこの初版は既に販売をしていないようですので、恐らく廃盤になっているのではないかと思われます。
このシリーズは文字数が少ない=要点しか書いていないので、教科書を丸暗記する程読み込むことで、実際に長男Uのテストの点数の底上げに直結しました。
当時のブログ記事です。
何を使うにしても、入り口はとにかくハードルを下げて、最短距離をとれるよう無駄を省く(教科書学習に特化する)そして、こどもたちの小さな「できた!」「分かった!」を積み重ねていけるよう、親が焦ることなく根気よく寄り添うことで、彼らのモチベーションを下げずに力をつけていけるのではないかと思っています。
まとめ
ケンブリッジのサイエンスカリキュラムは、身近なことと結びつけながら、生き物や物の性質、宇宙の仕組みなどを楽しく学べるように作られています。実験や観察を通して科学的な考え方を身につけていけるのも良いですね!
Primaryではまずこどもたちのサイエンスへの興味を引き出すために、ぜひこれらのリソースを活用しながら「楽しく」学習を進めてください😊
ランキングに参加しています。
応援クリック、よろしくお願いいたします(*^-^*)
