マレーシア母子移住を決めたきっかけや、公立小学校からのインター編入。英語が話せなかった子供たちの家庭学習や5年間の成長記録。「グローバル教育や海外移住を考えている方へ」ブログがお役に立てたら嬉しいです。Sachi

Cambridge Primary英語の「ジャンル学習」とは?必須ではない理由とIGCSEへのつながり

Primaryに入って驚いたことのひとつが、「書くジャンルの多さ」でした。

物語を書いたかと思えば、次は説明文。
その翌月は新聞記事、そして詩・・・

いったい何種類の「型」があるのだろう?

どうしてこんなにたくさんのジャンルを学ぶんだろう?

最初はよく分かりませんでしたが、長男がYear11になった今Primary時代を振り返ると、とても納得、そして、よくできたカリュキュラムだなと思うのです。

そして、Primaryのここでの学びが、どうSecondaryやIGCSEへとつながっていくのか、今日もプリント整理をしながら、ここに整理していこうと思います。

  

英語の「ジャンル」ってなに?

ジャンル(genre)という言葉は、もともとフランス語で「種類」という意味があるようです。

でも、Primary英語で使われる「ジャンル」は、単なる「物語の種類」というよりも、文章の目的によって決まる「型」や「かたち」を指しています。

たとえば

・物語として楽しませるなら、Narrative(物語文)
・何かを説明するためなら、Explanatory text(説明文)
・相手を納得させたいなら、Persuasive writing(説得文)
・出来事を順番に記録するなら、Recount(体験記)

同じ「英語を書く」でも、目的が違えば、使う言葉も、文章構造も、語り方も変わります。
そして、それが「ジャンル」です。

Cambridge Primaryでは、このジャンルを「覚えるべきリスト」として扱っているわけではなく、「目的に応じて書き方が変わる」という感覚を育てるための分類のようなものと理解できます。
Primaryでは繰り返し学習を通して、感覚的に理解をしていきます。

 

Cambridge Primaryで学ぶジャンルは決まっているの?

結論から言うと、Cambridge Primary英語には「このジャンルを必ずやらなければならない」という必修リストはありません。

公式のカリキュラムでは、さまざまなジャンルが recommended(推奨) として示されています。
Fiction、poetry、playscripts、non-fiction texts などなど、幅広い例が挙げられていますが、それは「必修指定」ではないのです。

ここが、Primaryの大きな特徴ですが、Cambridgeの設計は、そのジャンルを通してどんな力を育てるかを重視しています

だから学校ごとに扱う順番や比重は異なります。
一見すると曖昧に見えるこのやり方は、実は「スキル重視」の設計思想から来ています。

 

【公式サイト】Cambridge Primary English (0058)

こちらも参考になさってくださいね!↓

  

Primaryで推奨される主なジャンル

ジャンルは大きく、Fiction(物語)とNon-fiction(説明・報告)に分けられます。

■ Fiction(物語系)

物語ジャンルは、想像力だけでなく、構造理解を育てる基礎になります。

よく扱われるものには、

  • Adventure(冒険物語)
  • Fantasy(ファンタジー)
  • Traditional tales(昔話)
  • Myths / Legends(神話・伝説)
  • Historical fiction(歴史フィクション)
  • Stories with dilemmas(葛藤のある物語)
  • Science fiction(SF)
  • Playscripts(劇脚本)
  • Poetry(詩)

などがあり、学年が上がるにつれて、物語はより高度に複雑になっていきます。
フラッシュバック構造を持つ物語や、有名児童文学作家の作品なども例として挙げられていますよ。

物語には導入があり、問題が起こり、解決へ向かう。
想像力だけでなく、きちんとbeginning–middle–end の構造理解を育てます

プリントはほとんど残っていないのですが、次男がYear3-4の頃は、こんな感じのお話の組み立てを、何度も何度も何度も・・・練習していました。 ↓

 

■ Non-fiction(説明・報告系)

Non-fictionは、SecondaryやIGCSE(First/Second共)の評価形式と親和性が高いです。

よく例として挙げられるのは

  • Non-chronological report(非時系列レポート)
  • Recount(出来事の記録)
  • Explanatory text(説明文)
  • Instruction text(手順文)
  • Persuasive writing(説得文)
  • Discussion text(議論文)
  • Newspaper report(新聞記事)
  • Biography / Autobiography(伝記・自伝)

こうして目的別に文章を書く経験を積むことで、

✔ 事実と意見を区別する
✔ 情報を整理する
✔ 理由と根拠をつなぐ

といった思考力がPrimaryのうちから育っていくのです。

  

必須ではないのに、どうして幅広く学ぶのか

次男がYear3-4の時の英語の先生のやり方は、教科書は使わず、プリントベース。
1つのジャンルに1か月以上かけて、Readingでインプット、文構造で練習問題、最後にWritingでアウトプットという流れで、様々なジャンルに触れさせてくれました。

Primaryの目的は「ジャンル制覇」ではなく

✔ 文章には目的があるという理解
✔ 目的に応じて言葉を選ぶ感覚
✔ 構造を意識して組み立てる力

を育てること。

たとえば、物語ばかり書いていると、描写力は伸びても、説明する力や、論理的に主張する力は十分に育ちませんし、逆に、説明文ばかりでは、感情の表現や読者を引き込む構成力が育ちにくいですよね。

だからこそ、横断的に学習をするのです。

 

少し話はずれますが、我が家の次男は物語を読むのが大好き!小さいころからたくさんの物語に触れてきたので、Fictionはいつも高得点、けれどもNon-Fictionは驚くほど弱かったです。
本人曰く、

「Non-Fictionはつまらない」

なんですって!!
理系長男はこの逆なので、子どもの個性って、本当に面白いなと思います。

話を元に戻しますね🙏

Secondaryに入ってからは、テストでも
「この文章はどんな目的で書かれているか」
「筆者はどんな効果を狙っているか」

といった質問が増えてきます。

Primaryでいろいろなジャンルを体験している子どもたちは、その違いを知識ではなく体感として持っていると思います。ですので、様々なジャンルに触れた学習ができることは、Cambridge Primaryの設計の強みなのだと感じています。(学校、先生により違うと思いますが)

 

PrimaryからSecondaryへ どうつながっていくのか

日本で、日本式の英語を学んできた親には、ケンブリッジ式の学びは初めてのことばかり!
だからこそ、気になるのはやはり、「今やっていることが、どう将来につながっていくのか」というところではないでしょうか。

「これって、試験につながるの?」
「IGCSEに本当に役立つの?」

結論から言えば、アカデミック面でもきちんとつながっています。
もちろん、文学を楽しんでほしいというのが大前提ですが🙏

Lower Secondary Englishへのつながり

Secondaryになると、英語でも分析力が求められます。

「この文章は何を目的に書かれているか」
「筆者はどんな効果を狙っているか」

Primaryでジャンルの違いを体感している子どもたちは、型を知識ではなく感覚で理解しています。
それこそが、のちに繋がる分析の土台になっているはずです。

IGCSE First Language Englishにつながるもの

IGCSE Firstでは、

・Narrative writing(物語文)
・Descriptive writing(描写文)
・Directed writing(目的別文章:記事・スピーチ・レポートなど)
・Summary(要約)

が中心となります。
また、その評価は、内容(Content)と表現(Language)の両面から行われ、構成力や語彙の選択、目的への適切さが問われます

Primaryでの物語系はNarrativeへ、
描写練習はDescriptiveへ、
PersuasiveやReportはDirected writingへ。

つまり、ジャンルは変わっても、「目的に応じて構造を組み立てる力」はそのまま活きるし、実践ベースで使えるのです。

■ IGCSE English as a Second Languageにつながるもの

Second Languageでは、より実用的な文章形式が中心になります。

・Email
・Article
・Report
・Review

PrimaryのRecountやInstruction、Reportは、この実用文の基礎そのものです。

とくに、情報を整理したり、要点を押さえること。そして、読み手を意識する力は、すでにPrimaryのうちから育ち始めているのですね。

 

「ジャンル」を意識してみると、作品の見え方が変わります

子どもたちが書いてきた「作品」は、表面よりももっと深い子どもたちの内側を、「作品」として私たちに見せてくれているのですよね。

だからこそ、親がジャンルを理解していないと、

「スペルが間違っている・・・」
「文法が弱い・・・」

と表面的な点に目が行きがちです。

でもジャンルを知り、子どもたちの学ぶ目的を知っていると、

  • 構造は守れているか
  • 理由と根拠はつながっているか
  • 物語にクライマックスがあるか

と、より本質的な部分を見るようになり、作品の見え方が全然異なるんです。

もちろん、分析や添削をする役割は先生に任せて、どんな作品でも「頑張って書いたね!」と声を変えてあげることが、子どもが私たち親に求めていることなのだと思いますが😊

Primaryにいるあいだは、様々なジャンルに触れるので、ひとつひとつの定着がまだまだ浅く、成果が見えにくい時期かもしれません。でもそこがケンブリッジ式のスパイラル学習の良いところで、学年を重ねながら、どんどん深堀していくことになるのです。

親が子供の学習内容を理解して、結果だけではなく「どんな力を育てているのか」に目を向けられることが、いちばんのメリットだと思うのです。

Primaryは、完成を急ぐ場所ではないので、たくさんの言葉と出会って、試して迷って書き直しをして、少しずつ「自分の英語」を成長させていく時間なのではないかと思います。

私もまだまだ子育て中です。
皆さん、一緒にがんばりましょうね!! 

 

 

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