【英語】低学年への『三単現』の教え方 – Year2

私(母)が『三単現』を初めて学んだ時は、一人称、二人称、そして「三人称」を理解し、それが「単数」かつ「現在」の時には、動詞に「s」がつくと教わりました。

三単現の際に動詞を変化させるルールは日本語には無く、中学生位の年齢でも、理解と定着に時間がかかる生徒さんは多いかもしれません。

 

さて、Year2のKの先生が、これをどう子供たちに教えているのか、非常に興味深いところです。

 

英語圏の子供たちの「三単現」の教え方・3つのポイント

マレーシア(イギリス式)の英語の先生も、オンライン英会話(アメリカ式カリュキュラム採用)の先生も、教え方の手順は全く同じでした。

 

3ステップで書いていますが、必要な個所からお読みください^^

  

Step1:単数 (singular)と複数 (plural)を教える

英語では、物が「数えられるものか」「数えられないものか」、そして数えられるものなのであれば、それが「単数」なのか「複数」なのかを、常に意識することになります。日本語を話すときにはあまり意識することが無い概念ですが、英語圏の子供たちは幼い頃に、この「単数」「複数」を徹底して身に付けます。

こちらの動画は、幼児さんでも「単数」「複数」が感覚的に理解できます。

SINGULAR & PLURAL for KIDS Learn English

小学生低学年では、このくらいの内容理解が出来ると良いです。

K12 Grade 1 – English: Plural and Singular

単語を覚えるときに、a や an、複数形の -s (-es, -ies)をセットで覚えてしまうと、後々楽ですね!

>>>単数・複数ワークシート(ster1)※PCサイト向け

>>>単数・複数ワークシート(step2)

※こちら、答えは付属していませんが、分からない箇所は調べてみましょう☆彡

  

そしてもう一つ、複数形にも「イレギュラー」つまり、例外があります。余力がある方はこちらもご一緒に♪(この辺は単数・複数の概念がしっかり身についてからでも大丈夫です)

23 Irregular Plural Nouns Singular and Plural Nouns English Lesson for Kids

  

Step2:主語 (Subject)と述語 (Predicate)を教える

日本でも、小2で「主語」と「述語」を学ぶかと思いましが、講師をしていた時に、日本語レベルでの「主語」「述語」を理解していない生徒さんが多かったことをよく覚えています。

つまり、それだけ「子供には理解しにくい部分」なんだと思います。

子供に教えるときは、その辺りを知った上で、このトピックに挑むと良いと思います。そうでないと、「何でこんなことが分からないの!」なんて、親子共に余計なストレスを抱えることになり兼ねません…

  

参考までに

■「主語」とは「何が・誰が」などを表す言葉のことです。

■「述語」とは、主語が「どうする。どんなだ。」にあたる部分です。

この辺りは、今まで穏やかに読み聞かせをしていた子供に、いきなり、

「これが主語!」「これが述語!」なんて言っても頭が???となってしまうと思います。

物語を一緒に読む中で、

「〇〇したのは誰かな?」=主語

「〇〇は何をしたのかな?」=述語

と、ゆっくり理解してもらえれば良いと思います。

  

ちなみに、小3当時、やっぱり「主語」「述語」でつまずいていた兄Uに、友人の勧めで購入した、出口 汪の論理国語シリーズ。

グレードダウンして、小2のこちらの本を買いました。


はじめての論理国語 小2レベル

小3よりも小2の論理国語の方が、記号と色とで、非常に分かりやすいです。

論理.jpより引用:http://www.ronri.jp/contents/ronri_kids/index.html

主語と述語を「記号」で理解できるので、「誰が」「何を」「どうした」で苦しんでいる子は、基礎に戻ってみると良いかもしれません。

  

話を元に戻しますね。

「主語」「述語」を、英語の “Subject” と “Predicate” に置き換えて考えていきます。

こちらはゆっくりな英語で丁寧に解説してくれるので、低学年でも理解しやすい動画だと思います。Kと一緒に何度も見ました^^

Subject and Predicate for Kids

  

Subject (Naming part) ・・・It tells who or what the sentence is about.

Predicate (Telling part)・・・It tells what someone or something is or does.

  

Subject + Predicate(主語+述語)
考え方は日本語と同じです。
述語は必ずしも、=動詞ではないことは抑えておきましょうね!
  

Step3:あとはルール(Subject Verb Agreement)を1つ、覚えるだけ

上の2ステップをしっかり理解していれば、あとはもう簡単!

主語と述語にある動詞部分「~をする・した」を一致させていきます。

 

ちなみに英語圏で三単現は、

“Subject Verb Agreement”(主語と同時の一致)のルールのうちの1つ

という位置づけになります。

   

If the subject is singular, then the verb has to be singular.(主語が単数の時は、動詞も単数の形。)

If the subject is plural, then the verb has to be plural.(主語が複数の時は、動詞も複数の形。)

ここで言う「動詞の単数の形」というのが、あの、sをつける形、三単現です。

つまり、

主語がsingularの時は、動詞もsingular(sをつける)じゃなくちゃいけないんだよ~

主語がpluralの時は、動詞もpluralじゃなくちゃだめなのよ~

ということです^^

  

主語と動詞を一致させるルールは他にもたくさんあるんです。興味のある方は、こちらも参考になさってくださいね。

さて、すぐに話が脱線してしまうので、ここで元に戻します。

  

こちらの動画もゆっくり解説してくれているので、非常に分かりやすいです。低学年でも理解しやすいと思います。

Subject Verb Agreement (singular and plural noun + action verb)

  

※Singular でも exception(例外)として、I や You は含まない事、

英語では third person(第三者・三人称)と言いますが、ここで言うsingularは全て I や You 以外の third person であることも覚えておきましょう。

  

まとめ

いかがでしたでしょうか。ここまでのステップは併せて3つ。

①単数・複数をしっかり理解する。

②主語・述語(動詞)の働きを理解する。

③主語と動詞を一致させる。

この3ステップをしっかり踏めば、小さい子供でも、三単現(主語と動詞の一致ルール)を理解することが出来ると思います。