こんにちは!マレーシアで思春期男子×2を子育て中のSachiです。
次男がYear8に入ったこともあり、そろそろPrimary(小学校)の教材関係を処分しようと大掃除をしていたら・・・出てきました、Figurative Languageのプリントの山!

実はインター校の英語(First Language)は、単語や文法だけではどうにもならないもので、小学生の頃から、比喩などの表現技法(レトリック)をコツコツと、そして徹底的に身につけていきます。
実際に、Secondaryではこんな質問が増えてきます。
What effect does the writer create?
筆者は(この表現を使って)読者にどんな印象を与えていますか。
そして、この質問に答えるために必要なのが、Figurative Languageの理解です。
Figurative Languageは文章の意味を深くしてくれる効果もありますし、ライティングテストでは高得点を目指すために、これらの自然で効果的な使用が評価対象になってきます。
長男がIGCSE学年になり、「Primaryの学びの中にはIGCSEにつながる要素はしっかり含まれていた」ということを実感しつつあるイミングで、プリント類の整理を兼ねて記事にまとめてみました。
Figurative Languageってなに?
Figurative Language は、直訳すると「比喩的な言葉」。
直訳はできない英語の世界なんですね。
でも、インター校で扱われているFigurative Languageは、単なる比喩=たとえ表現というよりも、ことばで世界を立体的に描く力を指しています。
どういうこと?!
と思った方に、理解しやすい例をひとつ。
Figurative Language とよく対比されるのが literal meaning(文字通りの意味)です。
たとえば
“The classroom was cold.”
これは文字通り、「教室が寒かった」という事実ですが、
たとえば
“The classroom was an ice box.”
これは、本当に氷の箱だったわけではなく、でも「より寒さの感覚が読み手に伝わる表現」になってますよね。これが figurative language の基本で、事実を説明しているのではなく、読み手に感じさせる技術なのです。
息子たちが通っていたインター校では、Year4頃から、simile(〜のようだ)、metaphor(AはBだ)、personification(擬人化)などなどの表現技法(Figurative Languageの一部)を、繰り返し学んでいました。
まだ小学生のお子さんであっても、IGCSEを見据えて、こういった肝の部分は今のうちに習慣化し、身につけておけると良いと思います。
まだPrimaryのお子さんは、Secondaryに向けて。
Secondaryのお子さんは、IGCSEに向けて、
◆ なぜこの表現を使ったのか
◆ どんなイメージを作っているのか
◆ 読者にどんな感情を起こさせたいのか
という意図をくみ取る練習を今からしておいた方が良いと思います。
ここで育む力は単なる語彙力ではなく、文章の背景を読み取る力です。のちのIGCSEの読解問題へとつながっていきますよ!
Cambridgeカリキュラムで重視されるワケ
Cambridgeの英語カリキュラムを見ていると、なるほどな、という特徴的な流れがあると感じています。それは、「何が書いてあるか」から始まって、「なぜそのように書かれているか」へと、少しずつ質問が深まっていくことです。
Lower Primary(低学年)の頃は、
登場人物は誰か。
何が起きたのか。
物語の順番はどうなっているか。
など、内容の理解が中心ですが、学年が上がるにつれて設問は変化していきます。
Why does the writer describe the sky in this way?
筆者はなぜこのような表現で空を描写しているのでしょうか。
What does this phrase suggest?
この表現は何を示唆していますか。
How does this image affect the reader?
この描写は読者にどのような印象を与えますか。
ここで必要になるのが、Figurative Languageの理解です。
Cambridgeでは、英語を「思考を読み解く科目」として扱うので、比喩やイメージは、単なる装飾ではなく、書き手の視点や感情、テーマを伝えるための手段と位置づけられています。
だからこそ、ReadingでもWritingでも繰り返し扱われます。
Readingでは、表現の効果を説明する力。
Writingでは、自分でイメージを選び、意図的に使う力。
こういった日々の積み重ねが、IGCSEの試験形式へと自然につながっていきます。
だから、もし今お子さんがPrimaryでも、Figurative Languageの扱いは丁寧に、そしてしっかりと落とし込んで行かれると良いと思います。
よく出てくる表現の種類
学校でよく出てくるFigurative Languageには、いくつか代表的な種類があります。
次男がYear4で学習したのはこのあたり・・・
simile(直喩)
“The water was as clear as glass.”
“as” や “like” を使って例える。
metaphor(隠喩)
“The city is a jungle.”
AをBと言い切ることで、複数の意味を重ねる。
personification(擬人化)
“The wind whispered through the trees.”
人間の動作を自然に与える。
hyperbole(誇張)
“I’ve told you a million times.”
感情を強めるための誇張。
それぞれの特徴を理解し、例文を使って落とし込んでおくと設問の意図が見えやすくなります。
※参考までに、Seconadry以上の方向けに、IGCSEシラバスをゴールにすると、これからどんな種類のFigurative Languageを使えるようになっておけば良いのかについて、こちらnoteにまとめています。↓
さて、Primaryの子供たちがつまずきやすいのは、ここから「正しい意味」を探そうとすることです。
けれどもFigurative Languageには、ひとつの正解だけがあるわけではありません。
- どんなイメージが浮かぶか
- どんな感情を強めているか
- なぜその言葉を選んだのか
感覚で分かることを、言語化する、それが、英語で求められている部分です。
意味は分かるのに、点が取れないのはなぜ?
Figurative Languageの単元は、「意味は分かってるのに、どう書けばいいのか分からない。」ということが良く起こっていました。
たとえば日本語で言うところの慣用句で、聞けば文脈で意味は理解はできるけれど、自分が使うとなったらちょっと考えちゃう・・・というところでしょうか。知識があっても、日常使わない言葉のアウトプットはなかなか難しいですよね。
もしこの単元で点数が取りにくいとしたら、理解不足というよりは、比喩などの表現方法にまだ慣れていないだけ。そして、求められている答えの形に慣れていないだけ、ということが原因であることが多いと思うのです。
たとえば、この表現を読んでみてください。
The night swallowed the village.
「夜に包まれたということだよね」と理解ができたとしても、たとえば
What effect does this metaphor create?
と聞かれたらどう答えますか?
普段から様々な表現方法訓練をしていなければ、柔軟に言い換えができずに、ここで固まってしまったりするのです。
それでも子どもたちは、一生懸命正解を探そうとします。
けれども、この質問に必要なのは、「感じたことを根拠つきで説明する力」。
それって具体的にどういう事?というと
It creates a dark and frightening atmosphere.
暗くて恐ろしい雰囲気を作り出している。
It makes the village seem small and powerless.
村が小さく無力に感じられる。
It emphasises how completely the darkness covers the village.
暗闇が村を完全に覆っていることを強調している。
などなど、子どもたち一人ひとり感じることは違いますよね。でも、それを「説明する力」があれば、この質問の意図に沿っていると言えるのです。
だからこそ、なんとなく分かるとか、イメージは浮かぶという状態を脱して、
・なぜそう感じるのか
・どの言葉がそれを生んでいるのか
へと考える練習がとっても大事になります。
PrimaryやLower Secondaryでの練習は、まさにその準備段階なので、繰り返し繰り返し出題をされるのは、こういう意図があってのことと理解すると良いと思います。
家庭でできるサポートのヒント
Figurative Languageの感覚は、日常の会話や読書の中でしっかり育てていくことができると思います。母国語でも良いのですよ!!!
例えば、本をを読んでいるときに、それからテレビを見ているときでも良いので、
「どうして 〇〇じゃなくて、XXと言ったんだろう(言葉/表現を使ったんだろう)?」
「ここで〇〇じゃなくて、XXと書いているのはなんでだろう?」
などなど。そんな一言でも、「どうしてそう感じたのかな?」と一歩だけ深めるきっかけになると思うのです。
特に高学年からの留学は、日本で母国語が出来てからこちらに来ているわけですので、無理に英語で考えさせようとすると、語彙不足で止まってしまうことがありますよね。
お子さんの年齢にもよりますが、大切なことは、子どもの優位な言語で整理してあげること。
英語の方が分かりやすければ英語で、日本語の方が理解しやすいのであれば日本語で。
そして何より、お母さんがいらいらしたり、焦っちゃだめですよ(笑)
Figurative Languageは、一夜で身につく技術ではないので、読む量、感じる経験、質問について考える時間。その積み重ねが、だんだんと形になっていくのだと思います。
ですので、結局のところ、日本にても、海外にいても、「子どもたちとの会話を大切に!!」これに尽きると思います。家庭での日常的なコミュニュケーションは、間違いなく、子どもたちの未来につながっていくと思うのです。
私もまだまだ子育て中です。
皆さん、一緒にがんばりましょうね!!
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