こんにちは!
西マレーシアサラワク州、クチン在住のmamaと息子sのUKです。
パンデミックが収束し始めた2012年、マレーシア入国が叶い母子留学をスタートした私と2人の息子たち。
一方のパパは、「仕事が決まったらすぐに追いかける」「来年には合流できるかな・・・」「いつか・・・」と就職活動は予想外に難航、結果的に、合流まで3年半の月日が流れていました。
母子留学をしているご家庭の中には、「旦那さんも一緒に来てほしい、でも仕事が・・・」という状況の方は一定数いらっしゃるように思います。
我が家のパパの転職活動の記録が、少しでも皆さんのお役に立ちますように。
妻(私)目線、そしてパパ目線、それぞれから記録に残しています。
転職活動が長引いた理由
最初に、パパの略歴を書くと、保険・金融業界約20年(転職1回)、そのうち後半は、人材育成・教育に関わるマネジメント業務を行う管理職という立場でした。
※マレーシア視察時に某エージェントさんがはっきり仰っていましたが・・・
「金融系が一番潰しがきかないんですよね~」・・・ですって!😨
1. 年齢の壁
パパは40半ばからの転職活動だったため、選択肢がとても狭くなりました。
転職市場では一般的に、
●30代後半:即戦力が求められる
●40代前半:管理職・専門職向けの求人が中心
●40代後半:転職市場では厳しくなる傾向
と言われているようです。
パパが転職活動を開始したのが40代半ばだったので、時間と共に転職のチャンスが減っていくことが分かっていたので、気持ちは焦るばかりでした。
2. スキル不足
「現地採用で」という希望はあったものの、必要なスキルが圧倒的に不足していました。コンサルティングや、講師、セミナー担当をしていたので「話すこと」を生業としているのに、「英語が話せない」ことは致命的でした。
「英語習得か」または「スキル習得か」という選択肢の中で、パパは挫折を繰り返しました。
海外フルリモートという働き方を実現できる職種の多くは、これまで経験のないIT業界やクリエイティブ系、マーケティング業界だったことは実際に大きな壁となっていたのです。
妻から見たパパの就職活動
「話す」ことが得意なんだから「(英語を)話せるように」ということを一番に考えたらいいんじゃない?
そう思い、私と息子たちはパパの英語学習を応援しました。
①現職を活かすための英語力アップトレーニング
まず初めに「英語力を上げて現職を活かせる仕事に転職したい」 と考えたパパは、英語学習をスタートさせました。文法などいわゆる「お勉強」部分は私が担当(生業)、スピーキングに関しては息子たちの会話力アップに貢献してくれたネイティブキャンプでスタート。
これら2つの軸を通して少しずつ知識は蓄えられていくものの「すぐに会話力UPに繋がらない」焦り、また、初期の転職活動時の最終面接で、 マレーシア人スタッフとの英語面接に「落ちる」 という経験が繰り返され、戦意喪失、結果的には英語熱は段々と冷え込み違う方法を探し始めていたように思います。
海外転職を成功させた友人からは、英語であれば結果補償のライザップが良かったと勧められたのですが、少しでも予算を抑えようと我が家はネイティブキャンプ一択。
お金が・・・なんて言わずに、当時のパパも、伴走型の英会話チューターをがつっとつけていたら違ったのかもしれません。家族の声掛けはプレッシャーになるだけだったようです🥹
結果的に 「英語を活かした転職」 という選択肢は段々と消えていきました。
②外資系企業や日系グローバル企業経由でのマレーシア勤務を検討
この時点で就職活動をして既に1年経過。これだけご縁が無いのであれば、探し方を変えてみるしかない。そう思い動いたのが、マレーシアに拠点がある外資系企業や日系グローバル企業への就職。数年越しの就職になるのであれば、キャリアを重ねながら、そんな仕事の探し方もあるんじゃない?と転職エージェントを利用し相談をしてみました。
パパも、もし何かしらの技術があったり、理系大卒で専門的な知識があったら、またはビジネスレベルの英語力さえあれば挑戦していたと思います。長期でプランを立てていなかった為、こちらの選択肢も一旦見送りとなりました。
③マレーシアで英語を使わない仕事探し(収入と勤務地)
その後、 マレーシア国内で「英語を使わなくても良い仕事」 を同時並行で探し始めました。
2025年現在、 職種や条件を問わずビザが発給される仕事 は、RM8,000~9,000前後の給与水準でお見掛けします。(ここ4〜5年でマレーシア国内の給与水準は かなり上昇 しています。)
では、そのくらいの給与で家族移住は可能なのか?
私の経験では、RM8,000~9,000前後という給与水準は、都市部を避け、地方都市で暮らしつつ、子どもが1人または低学年(Primaryくらい)なら節約しながら生活できるのでは という金額のように思います。
この記事を読んでいる皆さんであれば、マレーシア国内外の転職サイトは一通りご覧になっているかと思いますが、パパも、JACリクルートメント・マレーシア、Reeracoen Malaysia、KL-WING、PERSOL Malaysia、桜リクルート社 マレーシア、eeevo recruit、indeedやNNA jobwire、MicrosoftのLinkedInなどなど、他にもマレーシア求人のある多数のサイトを利用しました。全部は書ききれないですが、英語が苦にならない方は、ぜひご自身で海外の求人サイトを検索してみてください。
マレーシア国内の求人の大半は都市部(KLやペナン)に集中しています。
私と息子たちが生活をスタートさせていたペラ州は、学費や生活費が抑えられる代わりに、ご紹介いただけるような仕事自体がない地方都市でした。
渡馬したばかりの我が家は引っ越しを考えていませんでしたし、円安が進行する中、パパの収入を大幅に下げることや、私がそれを補うほどの時短ワークを見つけること、貯金を崩すことは避けると考えると、結果的にこの選択肢は見送りとなりました。
④フルリモートの会社探し(海外NGの壁)
コロナが明けて、 フルリモート勤務を認める会社 は減ってきていましたが、一部の企業や新しく設立された会社では、このあたりは柔軟に対応をされていた印象がありました。
けれども、いざ面接で 「海外に移住する予定です」 と伝えると、NGとなる企業が非常に多かったようです。パパの応募した業界では、セキュリティやその他の事情で、フルリモートでも国内限定 の会社がほとんどだったとか。
採用をいただいた企業もありましたが、パパ自身が「続かなければ意味が無い」と考えて就職活動をしていたので、入社後の自分自身をイメージが出来ない会社の採用は見送ることになりました。
応募した企業数は200社以上、それだけの不採用が続きパパの心も折れまくり。
最終的には「休みやすい会社に入って、マレーシアに遊びに行くパターンに切り替える」方向で、一度、転職をすることになるのです。


⑤長期休みが取りやすい会社への転職
転職活動1~2年が経過。
「せめて長期休みが取りやすい会社に転職しよう」 と大きな方向転換をしました。
別プランも浮上し、「今思い切り稼いで、数年後に合流っていう方法もあるんじゃない?」という話もでてきました。
子供たちの学習面も少し落ち着き始めていた頃だったので、パパの方向転換もきっかけとなり、生活費は私が担当する方向で、私の仕事を増やしてバランスを取り始めました。
マレーシアでの生活費の心配がなくなると、パパの転職活動の状況も変わってきます。
パパが移住当初希望していた年収を見直す(分担する)ことで、新たな選択肢を考えることとなりました。
⑥ 海外OKのフルリモート企業への転職(家族合流へ)
求人情報は、本当に、タイミングとご縁だと思います。
「長期休みがとりやすい会社」で働きながらも、海外フルリモートの仕事探しを止めなかったパパですが、
2024年秋、 海外OK・フルリモート の会社からやっと!!!! 内定を獲得㊗️🎊!
希望年収は大幅に下がりました。でも「二重生活がなくなるのであれば、この金額なら」というぎりぎりのラインでの内定でした。
スタートアップ企業なので、ハイリスク・ローリターンで心中は複雑です。。。が、思春期真っただ中の男子二人の子育てには、どうしても人手(?)いえいえ、パパがいた方が良いと思ったのです。
2024年12月24日、クリスマスイブの日にパパはクチンへ到着し、
約3年半ぶりに 家族4人での生活が再スタート しました。
2025.2.11現在、パパはまだ観光ビザでの滞在です。
3月に一度日本に帰国し、ビザ申請書類をもって再度クチンに戻ってくる予定です。
続きを乞うご期待(笑)

パパ目線での海外就職活動
転職活動の方向転換と副業開始
当初はマレーシア現地で仕事を探していましたが、給与や職場環境、語学力などを考えると、希望に合う仕事を見つけるのが難しいと判断。そこから、日本の企業でフルリモート勤務が可能な仕事を探す方向へシフトしました。
また、海外フルリモートを探す傍ら、動画編集やオンラインFCなど別の方向にも目を向けはじめ、僅かではありますが、コンスタントな副収入を得られるようになりました。いずれは、そちらを主にして生活が成り立てばよいなと思っています。
最終的に転職成功につながったポイント
最終的にはこれまでのマネジメント経験、人材育成と営業経験を活かせる職場での採用となりました。40代半ばから後半の方は、自己肯定感を下げない為にも、今までの経歴を評価される企業で仕事を見つけられたら良いのではないかと思います。
転職活動が長期化しそうな人へのアドバイス?
3年半の転職活動を経て感じたことは、スキルを身につけることの重要性です。特にIT関係の仕事は、場所を選ばずに働けて、給与面も安定しているため、年齢や移住する時期までまだ時間が十分にある方は、スキルの習得は積極的におすすめしたいです。特に30代であれば、新しい技術を身につけやすく、転職市場でも有利になるからです。
転職活動がうまくいかないと悩んでいる人へ
「とにかく地道に頑張ることが大切。でも、妥協した転職は避けるべき」です。
どんな会社も実際に働いてみないとわからない部分はありますが、自分が絶対に譲れないポイントを明確にすることが重要です。そうしないと、入社後に「こんなはずじゃなかった」と後悔することになりかねません。
今後のキャリアプラン
いずれはフリーランスや業務委託という働き方で、場所に縛られない自由な働き方を目指しています。
「雇われている限り、自分のやりたいことをすべて実現するのは難しい。でも、スキルを身につければ、自分の力で仕事を選べるようになる」と思っています。
(「30代前半でこういう考えでいたかった!」だそうです😅)
まとめ:家族で移住をするためにできること
パパの3年半にわたる転職活動は決して簡単な道のりではありませんでしたが、状況とタイミングを見ながら最終的に「海外OK・フルリモート」の仕事に就き、家族そろっての移住が実現することとなりました。
マレーシア移住を検討している方、特に家族での移住を考えている方にとって、転職は大きな壁となることが多いと思います。けれども、マレーシアでの転職活動を成功させるために、求人情報を徹底的にリサーチする、英語力とスキルを磨く、フルリモート勤務の選択肢も検討するなど、根気よく、諦めずに頑張ってください。
適切な準備と情報収集を行うことで、成功の可能性は大いに広がります。
パパの転職活動のお話しが、母子留学中の皆さまや、これから海外移住や転職を目指す方の励みになれば幸いです。
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