本記事は「マレーシア生活×クルマ」シリーズの第2回です。
マレーシアで車を入手したら、そこからが本番です。日本と異なる、名義変更・車両検査(Puspakom)・保険の手続きなど、複雑ではないけれど、外国人にとっては不慣れな言葉が飛び交います。
今回は、私がPERODUAの新古車を購入した際に実際にかかった費用や、必要だった手続き、かかった日数をご紹介します。
実際にかかった総費用と支払い方法
私が購入したのはPERODUA社「BEZZA(2020年式/走行距離4,000km)」。
新古車(ショールームカー)だったのでかなり条件良く入手できたと思います。
価格はRM1,000値引きでRM32,000でしたが、それ以外にも名義変更や検査、保険などの諸費用が発生して、実際にかかった費用は合計 RM33,937.25でした。
新古車購入時にかかった費用
項目 | 金額(RM) | 備考 |
---|---|---|
車両本体価格 | 32,000 | 新古車(BEZZA) |
自動車保険 | 1,148.25 | Comprehensiveプラン |
名義変更手数料 | 200 | 外国人価格 |
Puspakom検査 | 120 | B5インスペクション |
JPJ付き添い費用 | 80 | ディーラーサポート代 |
JPJ付き添い交通費 | 50 | ガソリンなど実費 |
Road Tax(自動車税) | 40 | 年間分 |
窓ガラスUVフィルム | 299 | オプション |
※Puspakom検査は検査内容により異なるためRM120〜と幅があります
総額:RM33,937.25
ディーラーさんを紹介してくれた学校スタッフ曰く「現金払いの方が割引されやすい」とのことで、現金払いを選びました。(全額RM50札で用意したため、640枚の札束😲)

名義変更・車検(Puspakom)・保険の手続きの流れ
マレーシアで車を購入したら、「買って終わり」ではありません。
その後には、名義変更・車両検査(Puspakom)・保険の加入といった一連の手続きが待っています。特に外国人の場合は、日本と勝手が違う点も多いため、事前に流れを把握しておいた方が安心だと思います。
JPJ(交通局)での名義変更
マレーシアで車の名義変更を行うのは、JPJ(Jabatan Pengangkutan Jalan/道路交通局)です。
必要書類一覧
- 登録証明書(Original Vehicle Registration Card)
- Puspakomの検査結果レポート(B5 Report)
- 購入者・売主両者のIC(マレーシア人)またはパスポート(外国人)
- 指紋認証(JPJ窓口で行います)
- 購入契約書(Bill of Sale)

名義書き換えの書類
私の場合、ディーラーさんに書類を用意してもらいましたが、一部の書類が不足していて出直す羽目に…。外国人の手続きには時間がかかることもあるため、余裕を持ってスケジュールを組むのがおすすめです。
Puspakomでの車両検査(B5)
Puspakom(プスパコム)は、マレーシア政府公認の車両検査機関です。中古車の売買時や名義変更の際に、必ずこの機関での検査(Transfer of Ownership Inspection/B5検査)を受ける必要があります。
検査でチェックされる主なポイント
- 車台番号とエンジン番号の一致(不正改造の有無)
- ブレーキ・ライト・サスペンションの機能確認
- タイヤの摩耗具合、エアバッグ、排気ガスレベルなど
検査は完全予約制
売主であるディーラーさんがPuspakomに予約、車を持ち込み、約30〜60分ほどで検査完了。その結果が書かれた「B5レポート」が発行され、私はそれを受け取り、JPJで名義変更をした…という流れでした。
Puspakomでの検査は、検査に合格しないと名義変更ができないため、書類と車の状態の事前チェックはとても大切だそうです。
マレーシアの自動車保険の仕組みと選び方
日本では車の任意保険やプラン選びに慣れている方も多いですが、マレーシアではややシンプルです。
新車・中古車ともに、車両購入時に最低限の保険(Third Party)に加入するのが義務になっていて、名義変更前に保険証券の提出が必要です。
主な保険の種類
保険タイプ | 内容 |
---|---|
Third Party(対人・対物のみ) | 最低限の法的義務。他人への損害や傷害に対する補償を提供。 |
Comprehensive(包括的保険) | 一般的な任意保険。盗難や事故時の自己車両補償も含む |
私が購入した車はショールームカーだったため、既に保険が自動的にセットされていたのを、同じ保険会社で名義書き換え(実質は再加入)。その為初年度はオプションは選んでいませんが、翌年からは少し補償内容を充実させた別の保険会社に変更をしました。

初年度に加入した自動車保険(保険会社:Tune)
詳しくは別記事で書きますが、安心できる自動車保険選びのポイントは
- 補償内容の詳細を確認できるか(英語または日本語での対応)
- 緊急時の連絡体制(24時間サポート/代車サービスなど)
保険料は日本より安いので(西マレーシア>東マレーシア)そこまで気にならないかと思いますが、大事なのは補償内容!!ここはしっかりと確認して加入されると良いと思います。
ちなみにWikipediaによると、マレーシアでは「道路交通法1987年(Act 333)」により、すべての車両所有者は有効な自動車保険に加入することが義務付けられているようです。「最低限の対人・対物補償に限定され、自己の損害は含まれない」という点では、日本の自賠責保険に似ていますね!
保険未加入での運転は違法で、最大RM1,000の罰金や運転免許の12か月間の停止などの処罰を受ける可能性があるとのこと。
ネットに書くべきか迷いましたが…
実は、私、2年目の更新を忘れて無保険期間を作ってしまいました…
(その後どうにかこうにか継続させてもらいました)
話を元に戻します。
これらの手続きを経て、無事に納車!!我が家にBEZZAがやってきました。
慣れない書類と手続きばかりでしたが、現地の信頼できる人のサポートがあったことで、スムーズに車を入手することが出来ました。
スピード購入!10日間で納車までのスケジュール
購入を決めてから、実際に車が手元に届くまでにかかったのは、10日間。
「今すぐ車が必要」という状況だったため、スピードと信頼性を重視した流れになりました。
私の購入スケジュール(実例)
日付 | 内容 |
---|---|
10月6日(水) | 新古車の紹介を受ける(学校スタッフの紹介) |
10月7日(木) | 車の詳細を確認・見積もり取得 |
10月10日(日) | 現金を全額用意。車を自宅まで届けてもらい、試乗。購入決定、支払い。自動車保険契約に必要な情報を伝え、手続きを依頼。 |
10月12日(火) | JPJへ(書類不足で出直し) |
10月13日(水) | 車の窓ガラスにUVフィルムを貼ってもらう |
10月15日(金) | JPJへ(2回目)名義変更完了 → 納車! |
【まとめ】マレーシアでの車購入は「信頼できる人」と「迅速な判断」がカギ
車を買うまでの判断も大切ですが、実際には、信頼できる人との出会いやご縁、それから生活に必要なタイミングでの迅速な行動・判断をしたからこそ、安心して購入に踏み切れたと思います。
中古車にはリスクもありますが、条件が合えばコストを抑えて購入することも可能だと思いますし、新車や新古車を選ぶことで、安心感やトラブルの少なさを優先することもできます。
特に、私たちのように車の購入を急ぐ場合は、「新古車」×「信頼できる紹介ルート」×「現金払い」 という3点セットが、とても大きな助けになると、今回の経験を通して強く感じました
この記事が、これからマレーシアで車を購入しようとしている方の参考になれば幸いです。
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