マレーシア母子移住を決めたきっかけや、公立小学校からのインター編入。英語が話せなかった子供たちの家庭学習や5年間の成長記録。「グローバル教育や海外移住を考えている方へ」ブログがお役に立てたら嬉しいです。Sachi

【マレーシア移住前】わが家が受けた予防接種とその費用|西・東マレーシアで違いはある?

2020年4月の渡航を目前に控え、我が家は急ピッチでマレーシア移住準備を進めました。

海外移住準備(前編)はこちら ↓

海外移住準備(後編)はこちら ↓

準備をすすめる中でも「予防接種」は、とっても悩んだポイントのひとつ。
理由は、「不安だからどれも必要に思えてしまう、でも高い!」ということと、「長男が過去に酷い副反応を経験していたから、予防接種自体が怖かった」という、2つの理由からです。

今回の記事では、現在追加接種を考えている我が家が、初めての西マレーシア(マレー半島)への移住を前提に、実際に私たち家族が受けた予防接種の種類、費用、スケジュールについて書こうと思います。(転居した東マレーシア(サバ州・サラワク州)との違いについてもちょっと触れます)

 

参考にした情報源

予防接種を検討するにあたり、私たちが主に参考にしたのは以下の情報です。

ネット検索などなどをしましたが、私、長男、次男、皆それぞれの予防接種ヒストリーが違うので、最終的には「トラベルクリニック」で先生とよく相談をして、受けるワクチンの種類を決めました。

 

わが家が実際に受けたワクチンについて

トラベルクリニックでいただいたワクチン接種予定表。
ワクチンにより追加接種もあるので、一覧でいただけるのはとっても助かりました。

写真は私(母)の予定表 ↓

子供の予防接種履歴はすぐにでてくるのですが、自分(母)の予防接種履歴をさかのぼることが大変でした。

ワクチン名理由・目的備考
破傷風ケガからの感染予防(蚊や動物、農村部)基本の予防接種として推奨されている
A型肝炎水や食べ物を介した感染リスクへの対策日本より感染リスクが高い
日本脳炎蚊を媒介としたウイルス感染農村や郊外への外出を想定し接種
腸チフス衛生環境の違いによる感染リスク対策渡航前に必須と言われた
狂犬病犬・猫など動物からの感染リスク迷った末、「念には念を」で接種決定

子どもたちはポリオや麻疹、おたふく、風疹、それから日本脳炎やB型肝炎などは公費で接種済みだったものを除外。長男・次男共に母子手帳を持参して、必要なものを必要なだけ、お願いすることにしました。

我が家は地方都市を拠点としており、野良犬はいつも近所にたくさんいます。特にサラワクに関しては、インドネシアと隣接している為、狂犬病の撲滅は難しいと言われています。
渡航前、何もわからなかった私たちは予防接種を受けましたが、狂犬病は、どちらにしても噛まれたらすぐにワクチン接種が必要になるので、「予防接種」を受けることははあまり意味がないんじゃないかなと、個人的には思っています。(各ご家庭で考え方が違いますので、ご家族で、クリニックの先生と相談しながら決められると良いと思います。)

 

総費用とスケジュール

  • 費用合計:約200,000円(大人1名/子ども2名)
  • 接種スケジュール:渡航予定日(2020年4月8日)に間に合わせるため、約2ヶ月で集中接種。

ワクチンによっては複数回の接種が必要になるので、我が家のようにギリギリのスケジュールでは、接種間隔の調整や副反応にも注意が必要だったので、皆さんはぜひ計画的な接種をなさってくださいね。

  

日本とマレーシアのワクチン費用比較「どちらで受けた方が良いか?」

東南アジア生活のイメージが全くできていなかった私たちは、予防接種(医療行為・衛生面で)できるなら日本で済ませたいと、当時は、迷わず日本のトラベルクリニックでお願いしました。

けれども、東南アジア生活4年目・・・今振り返ってみると、20万?!高い!!

現在、腸チフスの追加接種をこちらで受けようかと考えており、他のワクチンも含めてマレーシア国内のクリニックを何か所か検索してみました。

※為替レートは 1RM ≒ 30円 で換算

ワクチン名日本での費用(1回)マレーシアでの費用(1回)コメント・注意点
A型肝炎約9,900円RM130〜RM200(約3,900〜6,000円)2回接種が必要。日本の方が高額
B型肝炎約4,950円RM45〜RM207(約1,350〜6,200円)3回接種が基本
腸チフス約11,000円RM100〜RM150(約3,000〜4,500円)渡航前に推奨される
破傷風(単独)約4,840円RM81〜RM88(約2,400〜2,600円)10年ごとの追加接種推奨
狂犬病(曝露前)約19,800円RM150〜RM300(約4,500〜9,000円)3回接種。日本は特に高額
日本脳炎約8,250円RM200〜RM400(約6,000〜12,000円)東マレーシアでは特に推奨
MMR(麻疹・おたふく・風疹)約10,780円RM100〜RM150(約3,000〜4,500円)日本では小児接種が主流

※インフルエンザワクチンはRM60~RM80程
※肺炎球菌(高齢者や基礎疾患がある方向け)はRM120~300程

ちなみに私はA・B肝炎混合のTwinrixというワクチンを日本で3回接種していますが、こちらは抗体持続期間が終生とのこと。子供たちにはTwinrixが使えなかったので、特に水や食べ物を介して感染がおこるA型の追加接種についても考えています。

 

日本とマレーシア、予防接種はどちらで受けたら良い?

これは、各ご家庭の考えで決められると良いと思いますが、私個人的には(お友達にお勧めするとしたら)日本語で相談ができて、スケジュール管理も簡単なので、初めての渡航や、安心感を重視するなら日本での事前接種が良いかもしれません。

マレーシア生活にも慣れてきて、費用を抑えたい方はマレーシアでの接種もできますが、英語・マレー語での対応や、地域によってはワクチン在庫にバラつきがある点にはご注意を。

 

西マレーシアと東マレーシアで気を付けたい接種ワクチンの違い

大きな違いはないと思いますが、サバ州・サラワク州など自然豊かな地域では、蚊を媒介する感染症(日本脳炎・デング熱・マラリア)などに注意が必要です。

地域特に気を付けたい感染症とワクチン
西マレーシア(都市部)A型肝炎、腸チフス、破傷風、心配であればインフルエンザ?
西マレーシア(農村部)上記に加え、日本脳炎、狂犬病(動物との接触が多い場合)
東マレーシア(ボルネオ島)日本脳炎、狂犬病、マラリア対策(防蚊・必要に応じて抗マラリア薬)

我が家はサワラクでもクチンという都市部に住んでいる為、マラリア対策まではしていません。

 

渡航前に確認すること

  • 出発3ヶ月前を目安に、予防接種の計画を立てる
  • トラベルクリニックでのカウンセリングは必須
  • 家族構成(子供・高齢者)のワクチンプランも別途検討を

 

まとめ|マレーシア移住前のワクチン対策は「余裕をもって計画」してください😊

マレーシアは温暖で過ごしやすい国ですが、温暖な分、日本とは異なる感染症リスクは身近にあると思います。大分体は強くなりましたが、田舎暮らしでローカルホーカーをそこそこ利用する私たちは、今でもよくお腹を壊したりしています(原因不明)

特に、私たちのように「短期間で準備する移住」では、ワクチンの接種計画を早めに立てることが望ましいと思います。お金はかかりますが、健康を守るための投資をして安心感を得られると良いのかなと思います。

 

 

 

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