小学校で学ぶ平面・図形ですが、小学校算数の中でも「楽しく」学ぶことが出来る分野に該当するかと思います。
過去記事、【算数】平面図形と立体図形 – 2D and 3D shapes – Year2 の続編になりますが、今回は立体図形 (3D shapes または solid shapesとも言う) を楽しく学べるアイディア・ツール・動画などをご紹介します。
立体図形で遊ぼう!
3D / solid shapes -小学校・低学年-
小学校低学年で学ぶ3D / solid shapes(立体図形 ) は、この辺りになります。
その他、こちらの過去記事でもう少し詳しく触れています。
2D shapes(平面図形)の多角形の名前を覚えるのは大変かもしれませんが、一度覚えてしまうと、その後学習する、3D / solid shapes (立体図形)の名前を覚えるのが、ぐっと楽になりますよ^^
さて、今回は、子供と一緒に立体を使って遊びましょう!
ネット検索でいろんなサイトから無料ダウンロードができますが、今回私が使わせていただいたのは以下のサイトの展開図。
立体は組み立てると、自由に積み重ねて遊ぶことが出来ます^^
ちょうどハロウィンシーズンでしたので、我が家はハロウィンオブジェを作りました。
たった1枚の紙から、「楽しく」遊べる立体ツールになります。
年齢・性格に合わせてサポートしながら、アートワークとして、色を塗ったり、飾ったりしても、子供たちは喜びますね^^
上の作品には、立体の名前タグを固定して(子供に正解を選んでもらった上で)飾っていますが、自由な発想で、ぜひ素敵な作品を作ってみて下さい☆
3D / solid shapes -小学校・高学年-
高学年になると、図形の授業の中では、net(展開図)がよく出てきます。
こちらも復習になりますが、以下4つの言葉をしっかりと覚えておきましょう。
face(面)
edge(3D図形上の辺)
vertex(頂点)
net(展開図)
また、高学年では、
「3D / solid shapes ってなんだっけ?」
と聞かれたときに、「立体とは~である。」と説明できるようにしておきましょう。
授業中に、「算数用語の「定義」を説明せよ。」との問いかけは、よくある様です。
Objects that occupy space are called solid shapes.(空間を占める物体は、立体と呼ばれます。)
Their surfaces are called faces.(これらの表面は面と呼ばれます。)
Faces meet at edges(面は辺で交わり、
and edges meet at vertices. 辺は頂点で交わります。)
何度も繰り返し唱え、人に説明できる様しっかりと理解し、発信できるようになると良いと思います。
さて、立体図形や展開図の学習は、表面積や体積を求める問題に関係してきます。
こちらの動画では考え方など、とっても丁寧に解説して下さっています。
高学年も、立体図形は実際に組み立ててみると、そのつくりがよく分かります。
先程のサイトには、もっと複雑な展開図もあります。
どの展開図が、どんな立体になるかお分かりになりますでしょうか。
今回はYear5、10歳の息子にこの5つの展開図を組み立ててもらいます。
シールを貼ったり、何かを作ることが好きな子供たちは多いかと思いますが、立体のカットに時間を取られると、肝心の「展開図からの組み立て」「多面体の理解」にたどり着く前に飽きてしまう恐れがある為、カットは私が担当。
眉間にしわを寄せながら宿題をこなしている息子の隣で、展開図をちょきちょきカットしはじめると、案の定、自ら
「俺に組み立てさせて!」と。
大人が無言で集中して取り組んでいることは、料理、裁縫、何かの補修含め、子供達はとっても興味を持ってくれますね^^
さて、これらの展開図は組み立てるとどんな立体になるでしょうか?!
10歳息子は…
サッカーボール型2つの展開図はすぐに分かりましたが、その他は…少し頭を悩ませている様子。
低学年で学んできた「立体図形」から、もう一歩踏み込むタイミングです。
polyhedron(多面体)
polyhedron(多面体)とは、「4つ以上の平面に囲まれた立体のこと。円柱などの曲面をもつものは含まれず、すべての面の境界は直線である立体のこと」と、定義されています。
つまりここまでで学んできた、角柱、角錐などのまっすぐな線でつくられる立体は全て、このpolyhedron(多面体)に含まれます。
中学生以降で本格的に学んでいくカテゴリになりますが、子供が興味を持ったタイミングで話が出来れば、実際に手に取って「触れる算数」は、小学生でもしっかり理解できるカテゴリになると思います。
さて、多面体と言っても多岐にわたるのですが、今回は、platonic solid / regular polyhedron(正多面体)について学びます。
この「正多面体」というのは、実は5つしか存在しません。
日本では中学校で習う単元ですが、皆さま覚えてらっしゃいますでしょうか?
…私は全く覚えていませんでしたので、子供でも分かりやすそうな動画を探し、一緒に学びなおしました。
なるほど~。
とっても、納得!です。
多面体に関しては、学んでいくととっても、とっても深くなります。
プラトンの立体、アルキメデスの立体・双対、デルタ多面体 、ジョンソンの立体、ねじれ双角錐…どれも中学・高校以上の数学分野になりますが、
小学生でも、幼児さんでも、
子供が興味をもったことに、大人が限界を決めてしまわない!
時間の限られている大人には、なかなか難しいことかもしれないですが、
1日の中で、例え10分だったとしても、子供が興味をもったことに、とことん付き合える環境・時間が、持てるといいなといつも思っています。
こちらのページは、「図形に関する問題・解答・解説」が英語で掲載されているので、留学・インター校の学習補習に役に立ちそうです。
また、↑こちらの記事内にも載っている Euler’s formula(オイラーの公式)
オイラーの多面体定理:
任意の(穴のない)多面体において,頂点の数を V, 辺の数を E, 面の数を F とおくと,V−E+F=2 が成立する。引用:高校数学の美しい物語(https://mathtrain.jp/)
こちらは、覚えておくと小学生でも、多面体の頂点や辺、面を求める際に役立つかもしれません。
楽しく、楽しく学べると良いです。
さて、先程息子が組み立てた立体は…
こんな立体になりました。
各立体の名称は、こちらのサイトが分かりやすいです。
正12面体、dodecahedronが2つあったので、ひとつはバラバラにしてみました。
ここから、オリジナルの展開図を作っても良いかなと思いましたが、
「それぞれの5角形の、2辺までをつなげて良い」
という条件で展開図が作れるか?問題を出してみました。
あとでやってみる~
との事でしたので、どうつなげるのか?
こんな感じになりました^^